私にとってFXは株式投資よりもはるかに難しかった
株式投資の経験を活かしてFXに挑戦
私は42歳の男性で、自営業しております。もともと9年間の株式投資の経験がありました。
当時友人がFXで大きな利益を出しており、私も興味本位で3年前に数カ月間だけFXをしていました。30万円の初期投資で始め、米ドル円のペアをメインに取引を繰り返していました。
株式投資とよく似ているような気がして、チャートを眺めていればポジションを取るタイミングがなんとなく頭に思い浮かび、順調に勝ち続けた結果、2か月後には資産を40万円にすることができました。
ハイレバレッジ取引で失敗し、撤退
自信がついた私は、これまで手を付けなかったハイレバレッジの取引で資産を一気に増やそうと大きな勝負に出ました。
しかしこの時に発表されたアメリカの経済指標が予想外の数字で、相場が乱高下しました。
その結果、資産が10万円に目減りしてしまい、FX取引の難しさを痛感し、やる気を失って撤退してしまいました。
FXは通貨ペアの2国に関係するニュースや、影響力のある人の発言などに瞬時に影響します。ただチャートを分析してるだけではそのような事は予想できません。一見簡単に思えたFXでしたが私にとっては株式投資よりもはるかに難しかったです。
株式投資の場合も日経平均などの全体指標はあるものの、基本的にはその対象企業の情勢のみに注目していればよかったのですが、 FXは常に最新の経済情勢に気を配りそれを素早く読み解くための深い知識が必要な、激しい情報心理戦です。
また、株式投資の3倍と比べFXの25倍もの最大レバレッジは、少ない資金で非常に大きな利益を得られる可能性があるのと同時に、今まで積み上げてきた資金を一気に溶かしてしまうハイリスクがあります。
企業が倒産しない限り復活上昇の可能性があり、資産がゼロになることがほとんどない株式投資と比べて非常にシビアです。
順調だった私の友人も、2016年秋のアメリカ大統領選挙の時に一世一代の勝負に出ましたが、多くの人と同様に情勢を読み誤り、資産を半減させてしまいました。
普段は自分の身の丈にあった手法で堅実に利益を積み増している人でも、負けが込んでくるなど、ふとしたことがきっかけで冷静さを失ってハイレバレッジの誘惑に屈してしまう人も多いです。
今は投資は株取引だけに絞っていますが、このままでは悔しさが残るのでFXのデモトレードで相場の感覚を養いながら経済を勉強しているところです。
私がFXに戻るときには、どのような相場・局面でも楽しみながら取引ができるぐらい気持ちの余裕を身に付けて臨めるようにしたいです。